- ヘンプシードって大麻なの?
- ヘンプシードを食べても大丈夫?違法じゃない?
- ヘンプシードってどんな効果があるの?
あなたは今こんなことを考えていませんか?
スーパーフードとして、注目されている「ヘンプシード」。ヘンプシードはそのまま料理に利用されたり、オイルに加工して利用されています。しかし、「ヘンプ=麻」であることから、大麻を連想してしまい、食べても大丈夫な製品なのだろうかと考える人も多いはず。
ヘンプシードは「大麻の種子」です。しかし、日本国内では合法で、食べても全く問題ありません。むしろ、ヘンプシードには栄養素が豊富に含まれており、日々の食事に取り入れるのがおすすめな食材です。
具体的に、大麻とヘンプシードの違いは以下の2つです。
上記のように、大麻とヘンプシードは同じ「大麻」でありながらも、大きな違いがあります。
この記事では、以下の3つを知ることができます
上記3つの内容をしっかりと理解することができます。
是非、参考にしてみてください。
では、解説していきます。
ヘンプシードと大麻の2つの違い
ヘンプシードと大麻の関係を例えると、「親子」の関係です。つまり、「親」である大麻から「子」である種子(ヘンプシード)を採ることができます。「子」である種子が成長すれば、いずれは「親」である大麻になります。
「親子」の関係にありながらも、ヘンプシードと大麻には、法的にも、身体にもたらす効果にも大きな違いがあります。ヘンプシードと大麻の違いは以下の2つです。
1つずつ、詳しく解説していきます。
ヘンプシードは合法、大麻は違法
ヘンプシードと大麻の違い1つ目は、「ヘンプシードは合法、大麻は違法」という違いです。
大麻の種子であるヘンプシードを購入しても、違法になることはありません。なぜなら、大麻取締法によって、大麻の種子は「大麻」に該当しないと明記されているからです。
実際に、大麻取締法には以下のように記載されています。
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
引用:e-GOV 法令検索
上記のように、大麻草の種子にあたるヘンプシードは、「大麻」には該当しません。種子の他にも、大麻草の成熟した茎も「大麻」に該当しません。
成熟した茎や、種子は、古くから繊維や神事、食材として利用されています。そのため、成熟した茎や種子は「大麻」には該当しない法律となっています。また、成熟した茎と種子には、陶酔作用をもたらす成分がほとんど含まれておらず、乱用の可能性が低いことも理由です。
当然、「大麻」の種子であることから「ヘンプシードから大麻が栽培されてしまうのでは?」と考える方もいるはず。しかし、ヘンプシードから大麻を栽培することは、ほぼ不可能です。なぜなら、ヘンプシードには発芽しないように加熱処理がされているからです。
上記のように、ヘンプシードは、法律上「大麻」に該当しません。また、ヘンプシードは、発芽しないように加熱処理をされているため、ヘンプシードから大麻を栽培することは、ほぼ不可能です。
ヘンプシードに大麻のような作用はない
ヘンプシードと大麻の違い2つ目は、「ヘンプシードに大麻のような作用はない」という違いです。
大麻には、陶酔作用をもたらすTHCという成分が含まれています。THCを摂取することで、陶酔感や、知覚・感覚の変化(いわゆる「ハイ」)をもたらすといわれています。
しかし、ヘンプシードには陶酔作用をもたらすTHCは含まれていないため、陶酔感や、知覚・感覚の変化をもたらすことはありません。
実際に、アメリカの政府機関であるFDA(アメリカ食品医薬品局)の公式サイト内には、ヘンプシードにTHCは含まれないとの記述があります。
ヘンプは大麻と同じ種類ですが、種子自体には大麻の主な精神活性成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)は自然には含まれていません。
引用:FDA(アメリカ食品医薬品局)(本文を当サイトにて翻訳)
上記のように、ヘンプシードには陶酔作用をもたらすTHCは含まれていません。「ヘンプシードに大麻のような作用がないか心配」という方でも、安心して摂取することができます。
以上2つが、大麻とヘンプシードの違いです。ヘンプシードは合法で、大麻のような作用はありません。また、ヘンプシードには栄養素が豊富に含まれており、日々の食生活に取り入れたい食材です。次の章では、ヘンプシードに含まれる栄養素について解説していきます。
ヘンプシードに含まれる5つの栄養素を解説
ヘンプシードに含まれる栄養素は以下の5つです。
ヘンプシードには、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸と、オメガ6脂肪酸が理想的なバランスで含まれています。必須脂肪酸とは、脂肪酸の中でも、体内で生成されない脂肪酸のことです。そのため、食べ物から摂取する必要があります。必須脂肪酸には、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用があるといわれています。
n‒6系脂肪酸と n‒3系脂肪酸は体内で合成できず、欠乏すると皮膚炎などが発症するので、経口摂取が必要である(必須脂肪酸)。
引用:厚生労働省
上記のように、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸は「必須脂肪酸」であり、食べ物から摂取する必要があります。
また、厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の摂取目安量の比率はおおよそ、5:1(オメガ6系:オメガ3系)となっています。
アメリカ農務省で公表されているデータを参考にすると、ヘンプシードに含まれるオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の比率はおおよそ3:1(オメガ6系:オメガ3系)です。日本人の摂取目安の比率は5:1なので、ヘンプシードには、オメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸が非常に良いバランスで含まれていることが分かります。
ヘンプシードにはタンパク質も豊富に含まれており、ヘンプシードを利用したプロテインも販売されています。タンパク質の基となるアミノ酸は、20種類あり、1つでも欠けてしまうとタンパク質を合成することができません。ヘンプシードには20種類全てのアミノ酸が含まれています。
また、ヘンプシードには不溶性食物繊維も豊富に含まれており、便のかさを増やすことで腸の動きを刺激するなど、お通じの改善にも効果的であるといわれています。
ヘンプシードには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維の大部分(およそ80%)は不溶性食物繊維です。
引用:米国国立衛生研究所(当サイトにて本文を翻訳)
その他にも、鉄・マグネシウム・亜鉛といったミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。ビタミン・ミネラルは健康維持・体調管理には欠かすことのできない栄養素として知られています。どちらも、ほとんど体内で作り出すことはできないため、食品から摂取する必要のある栄養素です。
以上が、ヘンプシードにふくまれる5つの栄養素です。多くの栄養素を豊富に含んでいるため、健康的な食生活を送りたいと考えている方にはおすすめな食材です。スムージーやサラダなどにヘンプシードを追加することで、より栄養価の高い食事を取ることができます。
ここまでの解説で、ヘンプシードと大麻の違い、ヘンプシードに含まれる栄養素を解説しました。ヘンプシードは合法かつ、大麻のような陶酔作用をもたらすことはありません。また、ヘンプシードは栄養価が高く、日々の食生活に取り入れたい食材です。
ヘンプシードと同じく、「大麻由来」でありながら、合法かつ陶酔作用がなく、健康維持におすすめな「CBD」という成分があります。CBDは健康志向の方におすすめな製品です。次の章で、CBDについて解説していきます。
健康志向の方には、CBD製品もおすすめ
ヘンプシードに興味のある方、健康志向の方には、「CBD」製品もおすすめです。CBDとは、大麻に含まれる成分の1つです。ヘンプシードと同じく、成熟した茎と種子から抽出されたCBDは日本国内で合法な成分です。また、大麻のような陶酔作用もありません。
世界保健機関(WHO)の公式サイトには、「CBDには乱用の可能性や、害を及ぼすことはない」と明記されています。
純粋なカンナビジオール(CBD)には、乱用の可能性は無いようです。
引用:WHO(世界保健機構)(本文を当サイトにて翻訳)
CBD製品は、世界的に注目される成分です。日本国内でも、CBDオイルや、CBDグミといった、さまざまなタイプのCBD製品が販売されています。また、CBD製品は人間だけではなく、ペット用のCBD製品が販売されており、注目度の高さを示しています。
日々の生活を、健やかな気持ちで過ごしたいと考えている方、健康な体を維持したいという方は、一度、CBD製品を試してみることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後に、記事のまとめを解説していきます。
ヘンプシードと大麻には以下の2つの違いがあることを解説しました。
ヘンプシードは「大麻取締法」の大麻には該当しないため、合法です。また、ヘンプシードには大麻のような陶酔作用はありません。
ヘンプシードには5つの栄養素が含まれており、日々の食事に取り入れたい食材であると解説しました。ヘンプシードに含まれる5つの栄養素は以下の通りです。
健康志向の方には、ヘンプシードだけでなく、CBD製品をおすすめしました。
以上が記事のまとめです。
この記事が少しでも参考になったら幸いです。