- THC-Oって何?
- THC-Oって合法なの?
- THC-Oの効果は?安全?
- THC-Oは違法ではないから試してみたい
あなたは今、こんなことを考えていませんか?
結論から言うと、THC-Oは、合成カンナビノイドの1つです。THC-Oは、日本国内では違法成分にあたるTHCに似た効果を持ち、2022年8月現在で違法ではないことから、ネットを中心に販売がされています。
しかし、今後、違法薬物として規制の対象になることや、身体への影響が懸念されていることもまた事実です。この記事では、THC-Oについてさまざまな角度から解説していきます。
この記事を読むことで、以下の5つを知ることができます。
以上の5つについて、しっかりと理解を深めることができます。ぜひご覧ください。
では、解説していきます。
THC-Oは、合成カンナビノイドの1つ
結論からいうと、THC-Oは、「合成カンナビノイド」の1つです。「合成カンナビノイド」とは、THCに似た人工の薬物です。化学合成をすることで、THCに類似した成分を製造しています。「合成カンナビノイド」に対し、THCやCBDといった成分は「植物性カンナビノイド」とよばれ、大麻草から抽出されます。
合成カンナビノイドの中には、医薬品として利用されている製品もあります。しかし、違法成分として規制の対象になっている成分も存在します。
THC-Oは、基本的に大麻が合法ではない地域で、THCの類似品として流通しています。THC-Oが作られた理由は、「逮捕されずに、THCに似た効果を得られる」からです。THCと同じような効果を得られながらも、逮捕の心配がなく、THCと同じような効果を味わえることから、大麻が違法である地域において、人気が出ています。
日本国内で、THCは違法成分です。THCに似た効果を持つTHC-Oは違法ではないのでしょうか。次の章でTHC-Oの違法性について解説していきます。
THC-Oは「違法」ではないが、今後規制の対象になる可能性も
結論から言うと、THC-Oは2022年8月時点では「違法」ではありません。しかし、今後、違法薬物として規制の対象になる可能性も十分考えられます。なぜなら、THC-Oのように、THCに似た効果を持つ「合成カンナビノイド」が違法薬物として規制の対象になった前例があるからです。
日本国内で出回り、その後、危険ドラッグとして規制された合成カンナビノイドに「HHC」という成分があります。HHCは、当初、THCのような効果を得られ、しかも合法であると、ネットで盛んに取引されていました。しかし、厚生労働省は、危険ドラッグだとして、HHCを規制の対象にしました。
実際に、HHCが規制された後に、HHCを所持したとして逮捕されたケースもあります。
上記のような前例があることを考慮すると、HHCと同じく、THCに似た効果を得られる成分であるTHC-Oが規制の対象になるのも「時間の問題である」といえます。仮に、規制の対象になった後に所持していれば、HHCと同じように、逮捕されます。
上記のように、2022年8月時点ではTHC-Oは「違法」ではありません。しかし、HHCのように、合成カンナビノイドのTHC-Oが危険ドラッグとして規制の対象になる可能性は高いです。違法になる可能性がある成分であるということを理解し、THC-Oを利用するか判断することをおすすめします。
THCに似た効果を持つといわれているTHC-O。次の章では、THC-Oにはどのような効果があるのかを解説していきます。
THC-Oの4つの効果|摂取するとどうなるのか
THCと似た効果を持つと言われるTHC-O。結論から言うと、THC-Oには、THCの約2〜3倍の効き目があると言われています。また「サイケデリックなハイ」をもたらすことから、「サイケデリックカンナビノイド」とも呼ばれています。
海外の、依存症に関する情報サイト「Addiction Center」では、以下のように記載されています。
一部のニュースでは、THC-Oは、THCに比べて最大で3倍の効き目があるといわれている。実際に体験した人の経験によると、THC-Oは他のカンナビノイドに比べ、よりサイケデリックな効果をもたらすことが可能である。
引用:Addiction Center(本文を当サイトにて翻訳)
THC-Oに関する研究は少なく、THC-Oがもたらす効果は明らかになっていません。しかし、THCと似た効果を持つといわれることから、以下のような効果を持つことが考えられています。
THCと同様に、THC-Oも多幸感をもたらすと考えられます。「サイケデリックなハイ」をもたらすと解説したように、THC以上の多幸感を感じると言われます。
また、時間感覚にも変化をもたらすことが考えられます。時間感覚の変化とは、実際には数分しか経っていないのにもかかわらず、実際よりも長い時間が経過したように感じられるといった変化です。反対に、気づいた時にはかなりの時間が経っていたという変化もあり、人によって感じ方はさまざまです。
時間感覚の変化だけでなく、さまざまな感覚に変化をもたらすことが考えられます。具体的には、視覚や聴覚に変化をもたらし、通常よりも色が鮮明に見えたり、音が大きくはっきりと聞こえるような感覚があると言われています。
食欲を増進する効果もあると考えられており、急激に食べ物が欲しいと感じる「マンチー」と呼ばれる状態になると言われています。
THC-Oによって「マンチー」の状態になったという口コミ
THCOはマンチがたまらない。
普段小食の私でも
一度食べ出したら止まらない。
この現象は未だに不思議だ🤔
引用:Twitter
以上がTHC-Oがもたらすと考えられる効果です。
THCの3倍の効果を持つともいわれるTHC-O。非常に強い精神作用を持つことが予想されるため、使用はおすすめしません。どうしても試してみたい方は、ご自身の判断のもと、注意して使用してください。
この章では、THC-Oがもたらすと考えられる効果を解説しました。THC-Oの効果は、強さは違うものの、THCと似たような効果があると考えられます。THCと同じような効果を持つTHC-Oは、安全性もTHCと同じと言えるのでしょうか。次の章で解説していきます。
THC-Oは安全?危険性に関して論文から考察
結論から言うと、THC-Oの安全性は、確認されていません。ただ、THC-Oには以下の3つの危険性があるといわれています。
THC-Oの危険性1つ目は「薬品が残留している可能性」です。
THC-Oを製造する際に、無水酢酸といった薬品を使用します。無水酢酸は、非常に燃えやすい特徴を持つ成分です。無水酢酸は、経口摂取や経皮経路では毒劇物には相当しません。しかし、吸入によって摂取する場合は、劇物に相当します。
無水酢酸の吸入投与(蒸気)によるラット LC50 値は 2.1 mg/L/4H(GHS 区分3)であり、劇物に相当する。
引用:国立医薬品食品衛生研究所
THC-O製品のほとんどが、リキッドタイプで製造されているため、吸入によって摂取します。そのため、無水酢酸が残留していた場合は、劇物を摂取することになり、非常に危険です。無水酢酸が残留していない確信が持てない場合は、使用しないことを強くおすすめします。
THC-Oの危険性2つ目は「規制がなく、品質にバラつきがある可能性」です。
2022年8月現在で、THC-Oを取り締まる法律はありません。そのため、THC-Oを製造する際の基準なども存在せず、業者ごとに品質にバラつきがある可能性が高いといえます。不適切な管理をしている業者の製品は、どのような成分が含まれているのか分かりません。
また、日本国内では、TwitterなどでTHC-Oが盛んに取引されています。CBDオイル製品を販売しているブランドなどとは異なり、個人で製品を販売しているケースもみられます。個人が製造した製品の安全性を確認する方法はないため、人体に有害な成分が含まれている可能性も。
個人で販売しているアカウントの多くが「手押し」と言われる直接販売をしています。直接販売の理由は、製品に問題が発生した時に、Twitterアカウントを削除することで、雲隠れすることができるためです。製品に問題が発生した頃には、販売元の情報が何もわからず、逃げられてしまう可能性もあります。
THC-O製品の品質を、専門的な知識を持たない個人で判断することは、不可能です。安全であるという確信を持てない場合は、使用しないことをおすすめします。
THC-Oの危険性3つ目は「過剰に摂取してしまう可能性」です。
THC-Oは、「プロドラッグ」と言われています。「プロドラッグ」とは、体内で変化することで、効果をあらわす化合物のことです。つまり、通常のカンナビノイドに比べ、効果が出るまでに時間がかかると言われています。
摂取後、数分経っても効果が感じられず、摂取量が足りないと勘違いして必要以上に摂取してしまう可能性があります。過剰に摂取することで「バッドトリップ」と呼ばれる不安感が増大する、非常に不快な経験をする可能性も。
安易な気持ちで摂取し、不快な経験をしないためにも、THC-Oを摂取することはおすすめしません。
以上の3つの理由から、THC-Oには危険性があるといえます。安全性が確認されていない成分を摂取することは非
常に危険です。
ここまでの解説で、THC-Oの危険性についてご理解いただけたと思います。THC-Oの危険性について理解したけれど、THC-Oの精神作用を味わってみたいと考える方も多いはず。次の章では、日本国内で合法かつ、THC-OやTHCと同じく、精神作用があると言われている成分を紹介していきます。
THC-Oを使用したい方におすすめなのは「CBN」
THC-Oを試したい方におすすめな成分は、「CBN」です。CBNとは、大麻に含まれる成分の1つで、日本国内で合法で、実際にCBN製品の販売もされています。THC-Oを試したい人にCBNがおすすめな理由は以下の2つです。
CBNをおすすめする理由の1つ目は、「違法性・危険性が低いから」です。
CBNは「植物性カンナビノイド」です。植物性カンナビノイドとは、大麻に含まれるカンナビノイドです。THC-Oのような「合成カンナビノイド」とは違い、自然界に存在するカンナビノイド。
植物性カンナビノイドは、THC-Oのような合成カンナビノイドに比べて「違法性・危険性が低い」と言えます。
CBNの違法性が低い理由は、THC以外の植物性カンナビノイドが規制の対象となっていない事実があるからです。
合成カンナビノイドは、指定ドラッグとして規制されると、新たな合成カンナビノイドが作られ、また規制されるという繰り返しで、「いたちごっこ」が繰り広げられています。それに対し、植物性カンナビノイドで規制の対象になっているのはTHCのみで、CBNは規制の対象になっていません。また、規制の対象が増えているという事実もありません。
もちろん、CBNが規制の対象にならないと言い切ることはできません。しかし、合成カンナビノイドのように、市場に出回っては、すぐに規制されるといった状況にはなっておらず、違法性は低いといえます。
CBNは危険性も低いといえます。合成カンナビノイドは、安全性が確認されていない成分がほとんどで、健康被害のリスクがあるといえます。それに対しCBNは、大麻から抽出された植物性カンナビノイドで、国・州によっては医療に用いられていることや、嗜好用大麻が解禁されていることから、危険性は低いといえます。
上記のように、植物性カンナビノイドであるCBNは、THC-Oなどの合成カンナビノイドに比べて、違法性・危険性が低いといえます。
CBNをおすすめする理由2つ目は、「CBNにはマイルドな精神作用があるから」です。
THC-Oを試してみたいと考えている方は、「ハイ」といわれる精神作用を経験したいと考えているはず。しかし、合成カンナビノイドは、規制の対象になる可能性や、安全性に不安があることから、使用をおすすめしません。
そこで、THC-Oと同じ受容体に作用することで、「マイルド」な精神作用をもたらすといわれているCBNがおすすめです。CBNは、THC-OやTHCと同じく、CB1受容体に作用します。CB1受容体に作用することで、精神作用をもたらすといわれています。
CBNを試して、期待したような効果を得られなかったと感じる人もいると考えられます。しかし、現状では規制の対象になる可能性や・安全性を考えると、CBN以外におすすめできる製品はありません。
上記2つがCBNをおすすめする理由です。
THC-Oは安全性が確認されておらず、規制の対象になる可能性も高い成分です。それに対し、CBNは、違法性・危険性が低く、なおかつ、穏やかな精神作用を味わうことができます。THC-Oを試す前に、CBNを試すことをおすすめします。
それでもTHC-Oを試したい方は、安全性や違法になる可能性をしっかりと理解した上で、ご自身の判断で利用してください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後に、記事のまとめを解説していきます。
THC-Oとは、「合成カンナビノイド」の1つで、THCと同じような精神作用を味わうことができ、大麻が違法な国・州を中心に、人気があることを解説しました。
また、THC-Oは、2022年8月時点では、日本国内で違法ではありません。しかし、HHCのように、指定ドラッグとして、規制の対象になる可能性が高いことを解説しました。
THC-Oの効果は、「サイケデリックなハイ」と呼ばれるように、THCの約2~3倍の効き目があると解説しました。
THC-Oがもたらすと考えられる効果は、次の4つでした。
THC-Oの安全性については、確認されておらず、以下の3つ危険があると解説しました。
THC-Oを試す前に、CBNを試すことをおすすめしました。CBNがおすすめな理由は以下の2つでした。
以上が、記事のまとめです。
日本でも、大麻に関する情報が増えており、それに応じて、大麻に興味を持つ人の数も増えています。しかし、誤った情報や、不正確な情報で溢れていることも事実です。
特に、合成カンナビノイドは、大麻取締法の「抜け道」のような形で広がりを見せていますが、安全性について定かではないため、使用しないことを強くおすすめします。
この記事が、THC-Oや大麻について興味を持った方にとって、少しでも参考になれば幸いです。